代表インタビュー

中島崇学(ニックネーム:とうりょう)
勤務する会社では、海外勤務を経て、人材開発や広報のキャリアを歩む中で、「3,000人の対話集会」やビジョン浸透など様々な形で風土改革を推進。
その体験をまとめた著作(共著)に、「私が会社を変えるんですか?」(日本能率協会マネジメントセンター)がある。
現在は企業人として社内外の人材育成や活性化コンサルティング業務に従事。 また社外ではNPO法人はたらく場研究所「最高の居場所」代表理事
としての社会貢献活動や、ファシリテーション塾の塾長としての人材育成活動を手がける。
また関連寄稿や講演も多数あり、広く社内外で、個人や組織の活性化・育成に取り組み続けている。
米国CCE.Inc.認定GCDFキャリアカウンセラー、米国CTI認定プロフェショナルコーチCPCC。

Q どうしてファシリ塾を設立しようと思ったのですか?

2001~2007年まで自社の組織風土改革の仕事に携わり、その内容を「私が会社を変えるんですか?」として出版し、更に風土改革の体験や場づくりの体験が増えてきた。企業改革をするということは場づくりをするということ。この場づくりについて探求をする場として2008年に「はたらく場研究所-最高の居場所」を立ち上げた。
その後、更に社内外の経験が積み重なってきて、自身の中で学んだことをアウトプットしたい欲求が高まってきたこと、そしてやればやるほど場づくりの難しさが分かってきたことから、共に学びあいながら成長するような場を作りたいと思ってきた。そうして創設されたのが「ファシリ塾」。

Q 学びあう場を作りたかったのはなぜか?

私としては、まだまだ知らない世界があり更に成長したいという欲求と、学んだことを役立てたいという欲求があった。既にみんな組織内外で悩み、チャレンジしてきており、それを出し合うことが学びあいにつながる。本に書かれるようなことでは絶対に分からない、体験に内包されている学びを共有することが学びにつながる。
学びあいをして共に成長をするためにも、半年くらいの期間が必要でそのためにもクローズドな場が必要だった。お互いを刺激し、支援しあうといったことをシステムに組み込んだ「ファシリ塾」が誕生した。

Q 自分にあった学びができる場だと感じている

かしっと教えることを決めて教えている場とは違う。個々人が今欲しているものを学ぶ。学びたいことがあるからこそ、学ぶことができる場となっている。
整理されたものを一方的に伝達するのではなく、ミルフィーユのようにカオスから学び、整理し、またカオスから学び、整理しという繰り返しが、一番学びにつながると感じている。大脳辺縁系で知恵をつかみとり、大脳新皮質で知識に変えていくという脳の構造からしてもそれが自然なんだと思う。体験からしか知恵つかみ取れない。
また、ファシリ塾における学びは相当「Yes,and」形式になっていると思っている。参加者それぞれが違いを認め合い、体験をして学びあうという構造になっているからこそ知恵を掴み取ることができる。

Q ファシリ塾とは何を学ぶ場なのか?

「生きていく知恵、生かされる知恵」だと思う。
知恵を学び、実生活に活用して、概念化して、言語化することで、知識になっていく。

Q 「生かされる知恵」とは?

それこそがファシリテーターとしての構造だと思う。自分がやりたいことを一人でやろうとせずに、場をつくって知恵を引き出し、共に作り上げる、お互いに気づきあう、行動変革を作り出す、そのためにファシリテーターの仕事があるが、すべからくいろいろな人との関係をしていくときには、自分が意思を持って生きると共に、生かされるという局面に遭遇せざるをえない。
それを積極的に掴み取りに行くのがファシリテーターの役目。待っているのではなく、役に立ちに行く。そのことによって、自分自身のやりたいことの意思が強くなっていったり、発展していったり予想外のところにいく。そうすると周囲との関係性が変わり、更に協力者ができたり、場が提供されたりする。
そのメカニズムの真っ只中に自分が入り込むことだと思う。

Q 今、なぜファシテーターが必要なのか?

少し前までの強いリーダーシップは、社会が欲していないと思う。
企業は変革期にきており、過去の連続性の延長戦上にないことが明らかになってきている。過去の経験をもとにした強いリーダーシップを発揮することができない。今この瞬間起きている物事に対応することは現場に居る人が答えを持っているということで、それを引き出していくのがファシリテーターの役目。
一部の大企業では、社長自身がファシリテーターをやるというというようなことが起きはじめている。

Q 今は?

企業が変革期に来ているからこそ、ファシリテーターが求められる舞台が広がってきた。そういった舞台で活躍するファシリテータを増やしたいと切に思うようになってきた。そして更に世の中を生きやすくするため、住みやすくするためにも、活躍する舞台も増やしたいと思っている。
同時に自身が企業で体験したビジネス寄りのことを、還元したいと思うようになってきた。
更には、ファシリ塾で培ったことを社会に還元したいとも思っている。

Q 将来の展望は?

ファシリ塾は人財育成の場であるため、そこで学んだファシリテーターを社会に供給する場でありたいと思う。
いきつく先は、世界の全員がファシリテーター。人間の生きる意味は「世界平和」と「成長」の2つだと考えている。

(インタビュアー まっつー)

投稿日:.